SSブログ

カンガルーケアで注意すべきこと [病気や怪我、健康管理の話]

★本体ブログはこちら★
「子ども解放区 ~子どもの可能性は無限大~」・・・遊びや教育、防犯・健康、幼稚園や保育園、学校の話題
------------------------------------
母親が新生児を胸元に抱いて、お互いの素肌を触れ合わせるカンガルーケア。南米はコロンビアのボゴダという町の病院で保育器不足を補うために導入され、やがて注目されて広がりました。早期授乳や母子の絆を深めるとして色々と導入されていますが、一方で呼吸がしにくくなることや事故発生など、危険性の指摘もされています。

そして、「カンガルーケアで男児に障害」という事故が発生しました。

・「カンガルーケアで障害」 桶川の両親が2億8000万円賠償請求(埼玉新聞)

以下、記事の一部を引用。
訴状によると、同医大は2011年5月13日午前0時5分ごろ、出産直後の長男(1)をカンガルーケアと称して母親の胸の上に載せ約40分間放置。体温や呼吸の管理などを怠り、低酸素性虚血性脳症などを発症した長男は目が見えず、耳が聞こえず、自力で食事できないなどの重い後遺症を負ったとしている。
(中略)同弁護士によると、カンガルーケアによる同様の事故は09年8月に宮崎県で発生するなど、和解成立も含め全国で計6件が争われている。同弁護士は「カンガルーケアというと聞こえはいいが、国を含め、手法やガイドラインを見直す必要がある」と現状の危険性を強調。

以上、引用終わり。


親子の絆を形成する触れ合いは重要だと思いますし、出産直後の対面は本当に感度するとの話も聞きます。

ですが、カンガルーケアで放置してしまうことの危険性は以前から指摘されていて、40分も放置してしまったというのは、やはり問題があると言えるのではないでしょうか。出産してお母さんだって、朦朧としているでしょうし、やはり最低限、医療従事者がしっかりと付きそうべきではないかと感じます。

小児科医の渡部晋一医師によると、うつ伏せで抱くことに危険があるのではないかと指摘。分娩台の角度をあげたり、クッションを使ったりして、少し起きあがった姿勢で抱くようにすることが必要でなのではないかとのことです。

詳しくは下記サイトを。わかりやすく説明されています。
・カンガルーケアって危ないの?

ただしく、カンガルーケアが広がればいいですね。

カンガルーケア―ぬくもりの子育て小さな赤ちゃんと家族のスタート

カンガルーケア―ぬくもりの子育て小さな赤ちゃんと家族のスタート

  • 作者: 堀内 勁
  • 出版社/メーカー: メディカ出版
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 単行本



安全なお産、安心なお産 「つながり」で築く、壊れない医療

安全なお産、安心なお産 「つながり」で築く、壊れない医療

  • 作者: 河合 蘭
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2009/10/30
  • メディア: 単行本



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:育児

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。