死んでいる鳥には近づかないように・・・鳥インフルエンザの驚異 [病気や怪我、健康管理の話]
鳥インフルエンザというのはご存知でしょうか?
もう何年も前から心配されている感染症で、本来であれば名称のとおり、鳥がかかるインフルエンザです。
10年以上前にH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが鳥の間で大流行しました。
そして、恐ろしいことにこのウイルスは鳥から人間に感染することがあり、人間に感染した場合の致死率が60%と非常に高かったのです。
ですがその後、ほとんど人から人に感染することがなく、しかし将来人から人に感染するよう変異する可能性があるとされ、ずっと心配されてきました。
心配され続けて10年以上が立ちます。
その間に、豚から発生した“新型インフルエンザ”が流行しました。
鳥由来の高い致死率のインフルエンザに戦々恐々としていた世界中の専門家たちは、だから豚インフルにも手を抜くことなく、必要以上の反応を示しました。
結果、犠牲者は多く出たものの、「大騒ぎしたほどではなかった」ということで、肩透かしを食うような印象のみが残りました。
ですが、H5N1型鳥インフルエンザの驚異は、決して消え去ったわけではありません。
数こそ少なくなったものの、今でも世界の各地で感染者が見つかっています。
1月にも、カンボジアで感染者が5名確認されました。
・カンボジアで鳥インフルエンザの患者が発生しました
報道によると、1月9日に8ヶ月の男児が、11日には17歳の女性が、13日には35歳の男性と17ヶ月の女児が、そして15日に9歳の女児の感染が確認されました。
これら5人の患者のうち、4人が死亡。助かったのは8ヶ月の男児のみです。
初動調査の結果では、人から人への伝播を支持する根拠はないと言われていますが、ちょっと心配なニュースですね。
鳥インフルエンザに関して、日本は決して他人ごとではありません。
日本の野鳥でも、過去にこのウイルスが発見されたことがあるからです。
不用意に、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。
現地(今回発見されたカンボジア)ではもちろんですが、日本国内でも、不用意な鳥との接触は少し気をつけたほうがいいと思います。
子どもはとても好奇心が旺盛なので、少なくとも「死んだ鳥には近寄らないように」くらいは言っておいた方がいいと思います。
もう何年も前から心配されている感染症で、本来であれば名称のとおり、鳥がかかるインフルエンザです。
10年以上前にH5N1型の鳥インフルエンザウイルスが鳥の間で大流行しました。
そして、恐ろしいことにこのウイルスは鳥から人間に感染することがあり、人間に感染した場合の致死率が60%と非常に高かったのです。
ですがその後、ほとんど人から人に感染することがなく、しかし将来人から人に感染するよう変異する可能性があるとされ、ずっと心配されてきました。
心配され続けて10年以上が立ちます。
その間に、豚から発生した“新型インフルエンザ”が流行しました。
鳥由来の高い致死率のインフルエンザに戦々恐々としていた世界中の専門家たちは、だから豚インフルにも手を抜くことなく、必要以上の反応を示しました。
結果、犠牲者は多く出たものの、「大騒ぎしたほどではなかった」ということで、肩透かしを食うような印象のみが残りました。
ですが、H5N1型鳥インフルエンザの驚異は、決して消え去ったわけではありません。
数こそ少なくなったものの、今でも世界の各地で感染者が見つかっています。
1月にも、カンボジアで感染者が5名確認されました。
・カンボジアで鳥インフルエンザの患者が発生しました
報道によると、1月9日に8ヶ月の男児が、11日には17歳の女性が、13日には35歳の男性と17ヶ月の女児が、そして15日に9歳の女児の感染が確認されました。
これら5人の患者のうち、4人が死亡。助かったのは8ヶ月の男児のみです。
初動調査の結果では、人から人への伝播を支持する根拠はないと言われていますが、ちょっと心配なニュースですね。
鳥インフルエンザに関して、日本は決して他人ごとではありません。
日本の野鳥でも、過去にこのウイルスが発見されたことがあるからです。
不用意に、鳥がたくさんいる場所で鳥に直接触ったり、病気の鳥や死んだ鳥に近寄ったりしないようにしましょう。
現地(今回発見されたカンボジア)ではもちろんですが、日本国内でも、不用意な鳥との接触は少し気をつけたほうがいいと思います。
子どもはとても好奇心が旺盛なので、少なくとも「死んだ鳥には近寄らないように」くらいは言っておいた方がいいと思います。
タグ:鳥インフルエンザ
春から子供は要注意。新しい感染症が日本に上陸 [病気や怪我、健康管理の話]
ダニに噛まれることによって発症する、新しい感染症が日本国内で初めて発見されました。
草むらなどで遊ぶ機会の多い子供のいるご家庭は、この春以降注意してください。また、幼稚園や保育園、学校も、情報として把握しておいたほうがいいと思います。
これは、「重症熱性血小板減少症候群(以後、SFTS)」というもので、このウイルスを保有するマダニ類に噛まれることによって発症します。
2009年頃に中国で原因不明の集団感染が報告され、昨年日本で初めて確認されたとのこと。日本国内の感染者は成人女性で、最近の海外渡航歴もなく、しかも既に亡くなっています。
恐ろしいのは、致死率が高いこと。
致死率は10~30%と言われています。
このマダニという種類のダニは、アジア・オセアニアに広く分布し、日本国内にも青森以南に生息しています。固い外皮に覆われた比較的大型(吸血前で3~4mm)のダニで、主に森林に、しかし市街地周辺でも見られます。
子供は、注意しても草むらに入って遊んだりしますよね。
草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合は、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用して、肌の露出を少なくすることが重要になります。
不用意に草むら等には入らないほうがいいとは思いますが、そうはいかない事も多いと思いますので、できるだけ大人が注意してあげてください。
また、先ほどダニに噛まれることで発症すると書きましたが、中国では人同士の接触による感染も報告されています。空気感染などはないようですが、万が一、身近で感染者が出た場合は、血液や体液、排泄物などに直接触らないよう気をつけてください。
潜伏期間は噛まれてから6~14日程度。
症状は、原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が中心。
時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)が起こるそうです。
このマダニの活動が活発になる春から秋にかけてが要注意の時期です。
今のところワクチンなどはなく、対処療法のみ。
わからないことが多く、不安ですが、頭の片隅にでも置いておいてください。
下記の厚労省のサイトでは、Q&Aなど色々な情報が掲載されています。ご参考にどうぞ。
・中国で近年報告されている新しいダニ媒介性疾患の患者が国内で確認されました(厚労省)
草むらなどで遊ぶ機会の多い子供のいるご家庭は、この春以降注意してください。また、幼稚園や保育園、学校も、情報として把握しておいたほうがいいと思います。
これは、「重症熱性血小板減少症候群(以後、SFTS)」というもので、このウイルスを保有するマダニ類に噛まれることによって発症します。
2009年頃に中国で原因不明の集団感染が報告され、昨年日本で初めて確認されたとのこと。日本国内の感染者は成人女性で、最近の海外渡航歴もなく、しかも既に亡くなっています。
恐ろしいのは、致死率が高いこと。
致死率は10~30%と言われています。
このマダニという種類のダニは、アジア・オセアニアに広く分布し、日本国内にも青森以南に生息しています。固い外皮に覆われた比較的大型(吸血前で3~4mm)のダニで、主に森林に、しかし市街地周辺でも見られます。
子供は、注意しても草むらに入って遊んだりしますよね。
草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合は、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用して、肌の露出を少なくすることが重要になります。
不用意に草むら等には入らないほうがいいとは思いますが、そうはいかない事も多いと思いますので、できるだけ大人が注意してあげてください。
また、先ほどダニに噛まれることで発症すると書きましたが、中国では人同士の接触による感染も報告されています。空気感染などはないようですが、万が一、身近で感染者が出た場合は、血液や体液、排泄物などに直接触らないよう気をつけてください。
潜伏期間は噛まれてから6~14日程度。
症状は、原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が中心。
時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)が起こるそうです。
このマダニの活動が活発になる春から秋にかけてが要注意の時期です。
今のところワクチンなどはなく、対処療法のみ。
わからないことが多く、不安ですが、頭の片隅にでも置いておいてください。
下記の厚労省のサイトでは、Q&Aなど色々な情報が掲載されています。ご参考にどうぞ。
・中国で近年報告されている新しいダニ媒介性疾患の患者が国内で確認されました(厚労省)
保育所で起きる事故・・・2012年のデータをもとに考える [病気や怪我、健康管理の話]
厚生労働省が、「保育施設における事故報告集計」を発表しました。
この統計は、保育施設において発生した「死亡事故や治療に要する期間が30日以上の負傷や疾病を
伴う重篤な事故等」で、2012年の1年間(1/1~12/31)に報告のあったものの集計です。
・保育施設における事故報告集計(厚生労働省)
この報告は、負傷と死亡に分けられ、さらに認可保育園と認可外の保育園に分けて出されています。どちらが多いかをみると認可保育園の方が多いのですが、それは母数が多いためです。
ちなみに認可保育所を利用しているのは2,176,802 人、認可外を利用しているのは186,107 人です。
(※平成24年4月1日、及び平成23年3月31日時点)
比率で見ると、認可外の保育園の事故が多いようで、特に死亡については大きな差があるようです。
簡単に比較はできないと思いますが、件数を利用者数で割ってパーセンテージを出すと、次のようになります。
認可保育園 ・・・負傷 0.00505% 死亡 0.000275%
認可外保育園・・・負傷 0.00913% 死亡 0.006447%
年齢別の傾向では、0歳から5歳までを見ると、負傷は年が高くなるにつれ増えます。活発に動き回るがゆえに、事故・負傷も多くなるのでしょうね。反対に、死亡の場合は年齢が下がるにつれ多くなり、4歳5歳では0名ですが、0歳は10名とトップになります。
総数としては、死亡18件、負傷127件、合計145件。
これが多いのかどうかの判断はつきませんが、前年に比べて1.6倍に増えています。
前年は死亡14件、負傷75件、合計89件。
統計はデータの取り方などで変わったりすることがあるので、一概に多いか少ないかの判断はできません。ですが、大きな怪我や死亡事故というのは、両親はもちろん関係者みんなにとって、1件でも起きて欲しくないものですよね。
個別の事故の詳細はわかりませんが、このような事例を事故予防に是非活かしていければと願います。
この統計は、保育施設において発生した「死亡事故や治療に要する期間が30日以上の負傷や疾病を
伴う重篤な事故等」で、2012年の1年間(1/1~12/31)に報告のあったものの集計です。
・保育施設における事故報告集計(厚生労働省)
この報告は、負傷と死亡に分けられ、さらに認可保育園と認可外の保育園に分けて出されています。どちらが多いかをみると認可保育園の方が多いのですが、それは母数が多いためです。
ちなみに認可保育所を利用しているのは2,176,802 人、認可外を利用しているのは186,107 人です。
(※平成24年4月1日、及び平成23年3月31日時点)
比率で見ると、認可外の保育園の事故が多いようで、特に死亡については大きな差があるようです。
簡単に比較はできないと思いますが、件数を利用者数で割ってパーセンテージを出すと、次のようになります。
認可保育園 ・・・負傷 0.00505% 死亡 0.000275%
認可外保育園・・・負傷 0.00913% 死亡 0.006447%
年齢別の傾向では、0歳から5歳までを見ると、負傷は年が高くなるにつれ増えます。活発に動き回るがゆえに、事故・負傷も多くなるのでしょうね。反対に、死亡の場合は年齢が下がるにつれ多くなり、4歳5歳では0名ですが、0歳は10名とトップになります。
総数としては、死亡18件、負傷127件、合計145件。
これが多いのかどうかの判断はつきませんが、前年に比べて1.6倍に増えています。
前年は死亡14件、負傷75件、合計89件。
統計はデータの取り方などで変わったりすることがあるので、一概に多いか少ないかの判断はできません。ですが、大きな怪我や死亡事故というのは、両親はもちろん関係者みんなにとって、1件でも起きて欲しくないものですよね。
個別の事故の詳細はわかりませんが、このような事例を事故予防に是非活かしていければと願います。